パルフェ 〜ショコラ second brew〜 Re-order 感想

 あけましておめでとうございます。GUです。2019年も半月以上が過ぎそろそろ「あけましておめでとう」の季節では無くなりそうですが、今年初のブログといいうことで挨拶させて頂きました。今年も適当に書いていくのでどうぞよろしくお願いします。

 

 とまあ堅苦しい挨拶はこの辺にしといて今回は2005年に発売された有名ゲーム「パルフェ」を完走したのでその感想を書きたいと思います。古いし有名な作品なのであらすじとかは無しで書きます。

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<プレイ経緯>

  僕は元々丸戸史明さんの書いた他作品「WHITE ALBUM2」や「冴えない彼女の育てかた」が大好きなのでパルフェという作品にも興味は持っていました。ただ僕がキャラゲーがそこまで好きではないことや今のPCで動くのか不安だったので中々プレイ出来ずにいたところで戯画コレが発売されたのですぐに購入し遂にプレイする事が出来ました。

  既プレイ者からいい評判は聞いていたので割と期待しながらプレイしました。

 

<シナリオについて>

【共通√】

  マップ形式での進行でした。一つ一つのストーリーもそこまで長くなく、コミカルに進むのでポンポンと読み進められることが出来ました。飽きることのない日常パートって大事。

 

【明日香√】

  一番最初にプレイした√です。内容としては割とそこら辺にもあるギャルゲーって感じのシナリオで特に大きく心を動かされるような感じはありませんでした。ただ僕は後輩キャラが大好きなので明日香ちゃんは超すこすことなりました。きっと大学に入る前にこの作品をやっていたら間違いなく家庭教師のバイトに夢を見て、家庭教師をしていたでしょう。今となってはもう遅いですし出来ないですけどね。「店長とバイト」「先生と生徒」どちらも背徳感があっていい関係ですね。明日香ちゃんは割と序盤から感情剥き出しにしてくれて可愛かったです。受験のために一度バイトをクビにするところで「辞める」というのではなく、店長として「今月一杯で解雇します」といったのは良かったです。こういう小さな言葉の言い回しでも僕の中では加点ポイントでした。「1回離れてから夢を叶えてもう一度始める」というシナリオは今となってはよく使われるシナリオですがやっぱりいいですね、ヒロインにも主人公にも僕らが読み終わった後の世界が広がってると思うとワクワクさせられます。

 

【かすり√】

  二番目にプレイした√です。正直かすりさんという人物がそこまで好きじゃなかった事もありあんまり覚えてないので感想は大してありません。ファンの方はごめんなさい。「なんで毎回生クリーム被りながらキッチンでHするんだ!」って突っ込みながらプレイしてました。

 

【怜愛√】

  三番目にプレイしました。これぞ王道金髪ツインテールツンデレっ子。ああ、すこだなあ。怜愛ちゃん通称カトレアは共通√時点で一番好きなキャラだったので√に入るのが無茶苦茶楽しみでした。ツンデレキャラが量産され、ツンデレ戦国時代となってしまった今となってはここまでテンプレな子は逆に珍しいんじゃないかと思うほどのツンデレっぷり。デレに入ってからのカトレアは一挙手一投足が可愛かった。「人間恋をするとその人の全てが好きになる」といいますがこれは本当だったんですね、今回のことで実感しました。特に由飛と比較して嫉妬しちゃうところとか、ちょっと素っ気ない態度取られるとしゅんと落ち込んじゃうところとかあぁぁぁぁって、もう好き!ってそんな感じでした。シナリオでもカトレアが他のものでは由飛に叶わないと諦めている中、自分で見つけ出した喫茶店での道への執着、そしてその執着故に自分のもう一つの大切なものである仁を失うかもしれないという不安、何も失いたくないと思えば思うほどハマっていく沼が上手く描かれていた。最後の「カトレアが離れる不安や苦しさを知るシーン」と彼女を苦しめるのが苦しくなる主人公のプロポーズシーン、そしてキュリオへ行くシーンはとても良かったです。最終的に二人が取った二人が同じ店で一緒に働いていくというシーンは他√とは少し形は違うけどとても明るい未来を見せてくれました。手を握って帰るあのCGが今の脳内にハッキリと映し出されます。「お前の周りの世界は…お前が考えるよりも…ちょっとだけ優しいんだよ」っていいセリフですね。

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【由飛√】

  共通√から明らかに学校関連の話題が怪しかったのでそのお話でした。「単位が足りなくて次の期末試験で頑張らないと留年」というお話を「次の期末試験で般教の単位を揃えないと留年」の自分の境遇と重ね合わせて読んでました。まあ試験1週間前だったんですがね。そんな話はどうでもいいとして、中盤からの明らかにおかしい由飛のピアノや同じ所でミスしながら何十時間も体を壊しながら弾こうとする姿には今までの由飛の明るくマイペースなキャラクターとのギャップも相まって心を持っていかれました。そしてこの√の一番良かったところはカトレアとの姉妹愛が一番はっきりと描写されていた点でしょう。他√でも表現されてはいましたが、この√では由飛とカトレアが別れる原因になってしまった出来事をお互いのすれ違いから別々の想いを抱え、それでもお互いを想いあっていた両者の気持ちが嫌という程伝わってきて泣けました。やっぱり家族愛みたいなのには弱いんですよね。やっぱりカトレアいい子過ぎるんだよなあ…という感じで僕の中ではここでもカトレアの好感度が爆上がりしました。

 

【恵麻√】

  序盤から明らかにラスボス臭が出ていた里伽子の前に立ち塞がった最後の√です。この√に関しては途中からある程度話の流れが読めてしまっていたので特に深く感じる部分は少なかったです。お互いが罪を背負うような恋愛っていいですね、そのままどんどんお互いに依存してしまいズブズブと沼にハマっていって欲しい。よく考えたらこの√って人間関係は違えどWHITE ALBUM2のかずさとよく似てるんですね、やはり同じライターなんだなあと感じました。家族に隠れてHするところが良かったです。

 

【里伽子√】

  ラスボスです。共通√時点から里伽子と主人公の過去が仄めかされ、明らかに面倒臭い女臭が出てた里伽子さんなので楽しみにプレイしました。過去に付き合う直前までいって里伽子に拒絶されていたところまでは共通や他√で大体言われていたのであっさりと付き合ったところは正直「そんなんでええんかよ」って気持ちになっていました。その後の里伽子が可愛かったので許しましたが。正月に実家に帰るところでのやり取りでは里伽子の人間臭さやそれでも好きな気持ちが存分に感じられて良かったです。手に包帯が巻かれてるところから明らかに不穏な空気が生じてましたがその秘密が明かされた時はゾクッとしました。よく見直してみるとその前のCGにおいても里伽子は一度も左手を使ってないんですね。何で里伽子が戻ってこないのか、恵麻さんと里伽子のやり取りで「就活が…」とか話してモヤモヤして部分も全部納得がいきました。左利きの事もそれまでに言われていたので今までの伏線が一気に回収されて気持ち良かったです。恵麻さんとの風呂場での会話から察するに恵麻さんは気付いていたんですかね?そこからそのまま離れ離れになるBADにいきました。こういう主人公が誰ともくっつかずに一人で生きる終わり方はそれはそれで好きなんですよね。主人公の虚しさが幻覚を見ちゃったりするところから感じられて良かったです。この後でNomalをやったんですけど、これは僕の嫌いなご都合主義だったのでモヤモヤしてました。最後にようやくTRUEをやりました。ここの主人公は本当にカッコよかった。やれる人がやれる事をやる。好きな人のためにここまで頑張れる人って素敵です。「でも仁は家族が一番じゃない」という今まで散々作品中で描かれていた部分に対しての里伽子の糾弾に対して「そうだよ、だから家族になろう」という仁のプロポーズはいいシーンでした。姉妹や家族というこの作品でのもう1つのテーマにしっかりと重きを置いてることを感じました。そこからNomalでやったところに繋がりましたがこっちでは思わず涙が溢れました。これこそが純愛の極地なのかとも思わされました。終わったあとはしばらく放心状態でした。

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<音楽について>

OPのLeaf ticketは今更語るまでもない名曲です。前々から知ってた曲ではありますが、作品プレイ後では更に良く聞こえるようになって最近ではずっとループしたりしています。

 

EDのつまらない恋は由飛√のみボーカルありでした。これもあまり上がらない曲ですが歌詞がとても良かったです。まさにこの作品を表現してると思いました。

 

<まとめ>

  かなり熱中してプレイ出来た作品でとても良かったです。プレイし終わってなによりライターの腕を感じたのはこの作品が死生観や異世界、異能などに頼らず、僕らが今生きているような現実の中の一部を舞台としてここまでの作品が書かれていたところです。僕も今まで色々な作品をやってきてその中でもやはり泣きゲーあるいは僕が心を動かされた作品というのは誰かが死んでしまったり、あるいは異能が存在する世界観でのバトルだったりといえものが殆どでした。しかし、このパルフェという作品はただ大学生が喫茶店を運営するだけというのを題材として恋愛要素だけで心を動かされた数少ない作品でした。その点こそがこの作品が多くのファンを掴んでいる要因ではないかと僕は思います。同じく丸戸史明さんの作品「冴えない彼女の育てかた」での最終巻でも同じように感動させられた僕もこれですっかり丸戸史明さんの虜となってしまったかもしれません。

 

  本当はこのまま「まるねこ三部作」と言われる他2作品もやりたいところですが、それはもうちょっと後になりそうです。ゴメンなさい。

 

  あんまり書く内容を整理せずに思いついた事をそのまま並べてたのでもしかしたら結構読みにくくなっちゃったかしれません。また気が向いたら多少の修正くらいはするかもです。(多分しない)

 

  ここまで読んで頂いた方、ありがとうございました🙇‍♂️