アメイジング・グレイス -What color is your attribute?- 感想

  こんにちは、GUです。

  今回はきゃべつそふとさんから11月に発売されたアメイジング・グレイス -What color is your attribute?- を完走しましたのでその感想を書きたいと思います。

 

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  この作品がクリスマスをテーマにしている事もあり12/24~25にかけて徹夜でクリアしちゃいました。やり始めたら止まらなくて久々にこんなに連続してプレイしちゃいましたね。それだけ惹き込まれる内容でした。個人的評価は88点くらいです。

  最初に断っときますが、もし今作をこれから先プレイする気がある方は絶対にネタバレを見ない方がいいです。冬ゲーというよりもクリスマスゲーなので興味ある方は是非この時期にプレイしましょう。

 

以下ネタバレ注意

 

《ストーリーについて》

  プレイ時間としては各ヒロイン√は途中分岐のような形で殆どないようなもの(アフターの補完はあり)なので大体20~30時間ほどで読み終えました。

  

  本作はループものだったので退屈な日常パートが長くなったり、途中の中弛みが起きたりする事が少なく、いいテンポで物語が進行していくので飽きることなくプレイ出来ました。やっぱこういうゲームは日常パートで飽きちゃうことが多いですからね。あまり芸術作品やキリスト教に詳しくない身としては絵画の説明や聖書のところも新しい知識が得られて楽しかったです。

  全体を通して事件解決のためのフラグが綺麗に並べられており、明らかに意味深なセリフ、行動を始め、さり気ない日常会話や背景CGなどに隠された秘密が終盤の11章以降に次々と明かされていく様は圧巻の一言、よく練られているなと感心しました。途中で最初のユネのセリフが映画のものであったり、サクヤが何らかの形で主人公の過去に関係していること、この街が人為的な計画の一部であることは分かりましたが無文字文化やサクヤのパートナーの事などには全然気付けませんでした。特に無文字文化については演出でゾクッとしました。最初の天の声みたいなやつにも意味があったんですね。毎回のループ毎に今回はどんな謎が散りばめられるor明らかになるのかをワクワクしながらプレイ出来たのも高評価ポイント。ヒロインも可愛かったしね。またエンディングで登場キャラが本来のフルネーム(漢字表記)でテロップが流れるのも良かったです。ずっとリラはリリィ先生だと思っていたので最後のところで驚いてたらエンドロールで意味が分かりました。また、程々にヒントが与えられてるのでそういうのが得意な人なら推理できちゃいそうなのも良かったですね。

 

   褒めちぎるだけでも良かったのですが、少し気になった点も挙げるとすると、やはり終章のユネのところですね。アポカリプスや町の秘密が解決して最後のユネの問題に移る場面ですが、ユネが消えるシーンでオンオン泣いてたのに気が付いたら救われてました(は?)。まあ作風的に最後がハッピーエンドなのは読めましたし「解決できるんだろうな」とは思ってたのですがさすがに簡単に救われすぎてちょっと拍子抜けしちゃいました。このライターさんの前作「もののあはれは彩の頃。」でも終盤が微妙だったので、前作よりは改善されてましたが惜しいなあという気持ちが抑えられません。更にいうとユネの救出はいいとしても美術回廊にいるはずのギドウについての記述が全く無かったのも勿体なさを感じました。

あとはサクヤ、ユネ以外のヒロイン√の終わり方が雑過ぎて正しく終わったのかどうかよく分かりませんでしたね。(コトハ先輩はまだいいけど特にキリエ)。まあそれらのヒロインの√っていわゆるBADではないけど不本意な終わり方だから深く掘れないのは分かるんですけどもうちょっとヒロインを押し出して欲しかったです。

 

  それでも全体としてはよく出来たシナリオだったと感じたのはそれほど世界設定とフラグの散りばめ方が上手かったんだと思います。前作でも感じましたがトムさんはそういうのが綺麗で好きです。Amazing Graceの挿入のところズルすぎて思わず全身に鳥肌が立ちました。

 

《キャラクターについて》

ここでは主にメインヒロイン4人について書きたいと思います。

・ユネ(天城悠音)

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個人的すこすこランキング第2位。今回のループにおける主人公のパートナー役。最初は別にそこまで好きじゃなかったけどループする事に「寂しかったよ〜〜」って抱き着いてきたり、さり気ない日常会話だったりのうちにむっちゃ好きになってた。「メリークリスマス、ただいま」は良かった。可愛い。あとシーンがえっちでした。こんないい子とクリスマス過ごしたいなあって心の底から思いました。悠かな音、いい名前だなあ。あとえっち。

 

・コトハ(真霧言葉)

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個人的すこすこランキング第1位。頼れる万能型先輩。先輩で髪が黒めの人はむっちゃ好きなので最初から一番好きでした。いきなり主人公を裸にしてスケッチ頼んだり、全体を書くフリしながら股間ばっかり書いてたりえっちです。えっちの化身。デートの時がCGも綺麗ですこすこポイントMAXでした。こんな先輩に出会いたかったなあ。

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早くこれになりたい2018大賞を受賞しました。

 

・サクヤ(柊咲夜)

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正直この物語で一番ヒロインやってたと思う。だって最後のやつやられたら誰でも落ちるじゃん……健気すぎるよ……。この作品のカラクリの中核を担いつつ一番頑張って一番苦しんでた子。最初っから主人公しゅきしゅきオーラ満載で最高だった。僕が主人公なら1秒くらいで落ちてそう。前夜祭のお酒のクダりが大好きです。このゲームで人気投票やったら一番取れそうだなあって思ってみてました。僕はコトハ先輩から浮気しませんけど。

 

・キリエ(氷室桐絵)

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元気・チビ・貧乳の3点セットキャラ。日常パートではよく盛り上げてくれたました。4章では何も考えてなさそうで実は色々考えてる面が見れて良かった。終盤のネタバレには驚かされました。個人的すこすこポイントはそこまで高くありませんが物語には欠かせない良いキャラだったと思います。

 

  その他の男キャラや先生についてもそれぞれの話がちゃんと用意されていてどのキャラが欠けていてもこの物語は出来上がらなかったと思います。全員が必要なキャラクターでした。(こんなセリフをキリエが言ってた気がする)

  それに途中参戦のリンカさん無茶苦茶かっこよかったあああ

 

《楽曲》

OPは佐倉紗織さんの「コールドボイス」

よくLump of Sugarとかで聞く感じのやつですね。可もなく不可もなくって感じです。

 

EDはsolfa feat.小春めうさんの「夜明けの虹を越えて」

ネタバレと公式に動画がないので貼りませんがこちらはゲームをプレイした人ならエモ〜〜〜くなれると思います。いい曲です。

 

劇中歌はAmazing Graceが良すぎたのでそこばかり推してしまいます。

 

《まとめ》

  この時期、この日にこの作品をプレイする事が出来て良かったです。久々に熱中してプレイしました。またこのライターさんが書くゲームが出たらプレイしてみたいです。

 

❄🎄メリークリスマス🎄❄

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。