空に刻んだパラレログラム 体験版感想

 こんにちは、GUです。

 今回はウグイスカグラさんから12月21日に発売予定の「空に刻んだパラレログラム」の体験版をプレイしたのでその感想を書きたいと思います。体験版範囲ですがネタバレ要素は含みますのでご注意ください。

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 発表当初は空を飛んで行うスポーツが題材となっていること、主人公は選手としての道を諦めコーチとしてヒロイン達と共に歩むこと、メインヒロインが素人でピンク髪であることなどから""ジェネリックあおかな""とも言われていた当作品である(実際僕もそう呼んでいた)が、体験版をプレイしてみるとその違いは大きく現れていた。

 

〈STORYについて〉

 オラクルという不思議なエネルギーによって魔法粒子を操り人は空へと羽ばたいた。そうして生まれた新たなる競技テレプシコーラ。今回の作品ではそのテレプシコーラを中心に物語が紡がれていきます。主人公は小学生の頃からテレプシコーラを始め、将来有望な選手として期待されていたが試合中の不運な事故によってその翼をもがれてしまう。一方、舞台となる葛切学園に転校してきた空に憧れる少女、彼杵柚(そのぎゆず)は空をまともに飛んだこともないど素人。そんな二人の出会いが物語の始まりです。

 葛切学園のテレプシコーラ部は第一、第二と分かれており、これらは似て非なるもの。第二は空を飛ぶ権利すらまともに与えられず基礎練や雑用の嵐、掃きだめとも言われるほどの格差社会。主人公とヒロイン達は斯く斯く然々あってこの第二に入ることとなる。その中で打倒第一、そして選ばれた選手のみが出場できるダンスマカブルへの出場を目指すのだ。

 

 というのが簡単なあらすじなのだが、第一は第二のことを良く思わず眼中にもないとしているところで第二から下克上をするというのが想像していたよりも泥臭くて青春スポ根大好きマンとして突き刺さりました。そしてそのシナリオをよおり際立たせているのが第二に所属する他の選手達。自ら第二に落ちてきてまで下克上を企む者、自分の限界を悟り他の者に託そうとする者、どんな環境であろうと必死に食らいつこうとする者、そんな様々な選手達の存在がこの物語をより泥臭く、青春として磨き上げているように感じました。また、主人公やヒロインの過去の設定が充実しており、それらの話をどう上手くまとめていくのかが楽しみです。

 

  あおかなのみさき√が好きな人なんかにはいい感じに刺さるんじゃないかなって設定でした。ただ、物語の途中途中、例えば試合途中なんかに複数回の回想が挟まれるのはその試合なんかにのめり込むのを邪魔してるように感じたのでもう少し回想を減らしてもいいんじゃないかと思いました。

 

〈演出について〉

  正直空を飛ぶ時の演出については物足りなさを感じました。試合の時も空の背景にキャラの立ち絵を動かす演出が多かったのでイマイチ迫力が欠けていたと思います。エフェクトやCGではしっかりと臨場感が感じられましたがこの面はやはりあおかなと比べて劣っているなと思いました。

 

〈キャラクターについて〉

  ヒロインとなる4人はそれぞれ競技に対する考え方が上手くバラバラにされていたのでどのヒロインも個性があって良かったです。特に藍住ほたるさんにはとてつもない闇を感じられたので√が楽しみです。すこすこ。

  部活物という事もあり、ヒロイン以外にもたくさんの個性を持ったキャラクターが出てくるのがこのゲームのいいところだと思います。多くの登場人物がそれぞれの考え方を持ちながら競技に向き合っていくのは熱いですよね、これこそがスポ根ものの真髄ではないかと僕は思っています。僕は桜坂空、そして水ヶ原夜月先輩にとても惹かれました。

 

 

 

   以上でこのゲームの簡単な紹介とさせていただきます。あおかなと比較しながら語る部分が多かったですが、キチンと従来の作品との差別化が成されているいい作品だと思います。個別ルート、そして主人公の進む先がとても楽しみになりました。

 

  ここまで読んで下さった方、是非体験版をやってみてください。ありがとうございました。

 

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ヒロインではないんですけど紅ちゃんがマジで可愛いんでオススメです。